豊葦原中津谷のニニギ

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カテゴリ:科学的好奇心 > 自由研究

スピンオフ・ブログにて、「宇宙人は絶海にいる!」と題して、銀河系内の宇宙人の数を考えてみました。

2週間前にも、当ブログで紹介しましたが、9回に分けて書いてきましたが、完結したのでお知らせします。


内容は、以下のリンクで、御覧いただけます。

https://ameblo.jp/imutakatumi/entry-12860390999.html





さて、「人間原理」という考え方があります。

「宇宙の存在は、宇宙を認識できる知的生命が誕生して、初めて認識される」との考え方です。
この発想が正しいとすると、人類が誕生したのは必然となります。
更に拡大すると、地球以外にも、知的生命は存在しても不思議ではありません。
また、地球型生命とは異なる生命も、誕生のチャンスが与えられているかもしれません。

いずれにせよ、「地球以外には知的生命がいない」と考える理由はありません。


今、地球から通信可能な範囲に知的生命が存在する可能性は低いかもしれませんが、過去にも、未来にも、宇宙のどこかに知的生命がいると、私は信じています。





この広い宇宙には、知的生命(宇宙人)はいるのでしょうか。

太陽系には、知的生命が1種だけいますが、どうやら他にはいないようです。
いくつかの惑星や衛星では、原始的な生命がいるかもしれませんが、技術文明を作るような知的生命は、太陽系内では人類だけのようです。

でも、宇宙は広く、太陽系に知的生命が生まれたのなら、他の星にも知的生命(宇宙人)がいないとは思えません。

観測可能な宇宙の大きさは、138億光年とされています。
人類が探査機を送り込めたのは、0.0025光年先までです。
この範囲には、人類以外に知的生命は居そうにありません。
でも、観測可能な宇宙は、これの160澗倍(1.60e38倍)も大きいのです。
(『澗』は、1兆の1兆倍の1兆倍)

なんだか、宇宙人がいっぱい居そうです。



と言うことで、「宇宙人は絶対にいる!」と題して、スピンオフ・ブログに、少しずつ書いているので、紹介します。

(以下のリンクを参照)



また、長野県の野辺山宇宙電波観測所が、今年(2024年)は、8月24日(土曜日)に特別公開されるので、訪れてみてはいかがでしょうか。

JR小海線の野辺山駅から、徒歩40分です。

詳しくは、以下のリンク、または「野辺山宇宙電波観測所」+「特別公開」+「2024」で検索してみてください。




野辺山宇宙電波観測所は、何度か見学や特別公開に行ったことがあります。
当時は、故・海部宣男名誉教授もお元気で、講演も聞くこともできました。

ただ、今の野辺山宇宙電波観測所は、科研費の減少によって、かなり寂れてしまったようです。
見るのが辛いので、私は、行く予定はありません。


野辺山宇宙電波観測所では、45mのミリ波電波望遠鏡を中心に、ミリ波の観測を続けてきました。
世界最高精度の分光計を開発するなど、ミリ波観測のメッカでした。

ミリ波の観測では、暗黒星雲等に有機物を発見しています。
有機物は、生命の材料になるので、宇宙のどこにどんな有機物があるのか、研究していたはずです。


私の記憶は古いので、是非、野辺山宇宙電波観測所を訪れて、最新の電波天文学に触れてみてください。




スピンオフ・ブログの「宇宙人は絶対にいる!」も、野辺山宇宙電波観測所の特別公開より前に完結させたいと思っています。

念のため、もう一度、リンクを貼っておきます。




先日は国立極地研究所、今回は国立天文台を紹介していますが、私はJAMSTEC(日本海洋研究開発機構)推しですので、お間違えなきよう、お願いします。



日本は、東京一極集中が進んでいます。
これは、非常に残念なことでもあります。

例えば、国立の研究所は、東京周辺に集中しています。
なので、夏休みの宿題のネタ探しは、東京周辺とそれ以外では、少し差が出てしまうかもしれません。




さて、東京都内の研究所として、国立極地研究所があります。
最寄り駅は多摩都市モノレールの高松駅ですが、JRの立川駅からも徒歩圏内にあります。

南極では厳冬期ですが、氷床コアの見学もできるので、暑い日本で涼むこともできますよ。



国立極地研究所は、8月5日(月)10〜16時に、一般公開されます。

詳しくは、下記のリンクか、「国立極地研究所」+「一般公開」+「2024」で検索してみてください。



私も、一度だけですが、一般公開に行ったことがあります。
その時の印象は、当ブログにも書いています。


知る人ぞ知る事柄ですが、南極での研究が主なのに、隕石がいっぱいあるのです。
実は、隕石の採取点数は、日本が世界一なのです。
その大半が、南極で採取されたものです。

南極観測は、意外にも宇宙とも繋がりがあり、小型ロケットを打ち上げることにより、オゾンホールの発見にも繋げています。

また、氷床コアからは、過去の気候変動を知ることができ、これからの気候変動予測にも繋がっています。



ただ、気になる点もあります。
それは、南極観測船(正しくは砕氷艦)の今後です。

現在、4代目の南極観測船である『しらせ』(2代目)が就航していますが、既に15回も南極へ行っています。
砕氷艦の寿命は短く、初代の『しらせ』は、25回の南極航海で退役しました。
ところが、2代目『しらせ』の建造が間に合わず、第50次は、他国の砕氷船をチャーターしています。

予算化から就航まで、最低でも5年は掛かります。
2代目『しらせ』が初めて予算請求してから就航まで、7年掛かっています。
来年度予算に予算請求すると、2032年度に南極観測に就航する計算です。
2代目『しらせ』が初代『しらせ』同様、25回の南極行に耐えられるとすると、2033年度の第75次南極観測が最後になると思われます。

ここ2、3年の内に、次期南極観測船を予算化しなければ、日本の南極観測は途絶えることになるのかもしれません。

注目したいところです。
残念なことにならないことを、願っています。


7月26日、奄美大島・徳之島・沖縄本島北部、西表島等が、ユネスコ自然遺産に登録されました。

奄美大島や徳之島には、アマミノクロウサギが生息しています。
ウサギにしては耳が小さく、ミッキーマウスのような丸い耳をしています。ウサギ科の中では原始的な形態を残していると、言われています。

沖縄本島の北部には、ヤンバルクイナが生息しています。
飛べない鳥として知られますが、全く飛べないわけではなく、天敵を避けるために、夜間は樹上に上がるようです。
意外にも、発見は最近であり、1981年に新種であることが確認されました。
沖縄返還(1972年5月15日)から10年も経っていなかったのですね。

西表島には、イリオモテヤマネコが生息しています。
イリオモテヤマネコも、存在は地元で知られていましたが、新種と確定したのは1965年でした。現在では、ベンガルヤマネコの亜種として知られています。
面積が290km2 しかない西表島に生息していますが、肉食哺乳類の生息域としては非常に狭いものです。現在の頭数は100頭ほどとされますが、行動範囲が1〜7km2 とされることから、元々、最小存続可能個体数ギリギリの頭数で代を重ねてきたようです。


南西諸島は、大陸側と陸続きになったり、海に沈んだりしながら、現在に至っていると考えられています。それ故、生物境界線が複雑で、同時に固有種も少なくありません。

小笠原諸島が似た環境ですが、小笠原諸島が大陸と地続きになることなく今日に至っているのに対し、南西諸島は陸続きなったり離れたりしている点で、異なります。
この違いによって、生息する生物種にも、異なる特徴が見られるところが面白いですね。
小笠原諸島は、陸棲哺乳類は基本的にいませんが、南西諸島では点在します。

もし、夏休みの自由研究をするのなら、南西諸島の陸上生物の生息域を調べてみるのも、面白いかもしれません。
地図に書き込むことで、何か見えてくるかもしれません。
例えば、イリオモテヤマネコは、西表島にはいるのに、隣の石垣島にはいない理由です。
面積は、それほど大きな違いはありませんが、地形には違いがあります。それがどんな影響を及ぼしたのか、考えてみてください。
毒蛇のハブも、生息する島と、生息しない島があります。それとの比較も、面白いと思います。


色々な考え方はあると思いますが、正解はないかもしれません。
南西諸島が世界自然遺産に登録されたことを機会に、色々調べてみましょう。

課題編なので、いきなりクイズです。

「最初は4本足で歩くけど、途中は2本足、最後は3本足で歩く動物は、なぁんだ?」


この答は、少し後にするとして、生涯で歩き方を変える生物を探してみましょう。
まず、思い付くのは、変態する生物です。
変態とは、成長の過程で、体の特徴を変えていくことを指します。具体例では、チョウ(昆虫)やカエル(両生類)です。
蝶は、幼虫では16本の脚があります。その後、サナギを経て成虫になると、足は6本です。脚の本数が、まるで違いますね。
カエルは、誕生時には脚が無く、後脚、前脚の順に生えてきます。つまり、0本→2本→4本と、変化していきます。ですが、本数の変化が違うし、最後に3本にはなりません。
変態はしないけれど、誕生時と大人で大きく変化するのが、カンガルー等の有袋類です。カンガルーは、胎盤が無いので極端な未熟児で誕生時します。誕生時の姿は、カブトムシの幼虫にも似ています。(伊牟田の感想)
誕生時から4本脚ですが、後脚ははっきりしません。誕生時は、前脚だけで母親の育児嚢までよじ登ります。誕生後は、二、三歩進むだけなら4本脚ですが、走る時は2本脚です。オス同士の喧嘩の時に尾で体を支えることもあるにしても、歩いたり走ったりする際に、尾を地につけることはありません。
クイズの答ではないですね。

カンガルー以外では、人間が歩き方を変えます。
最初は、ハイハイから始めます。ハイハイは、完全に4本脚で、しかもクロールです。間も無く、立って2本脚で歩くようになります。
じゃあ、3本脚は?
老人になった時に、杖をついて歩くようになります。3本脚と言えなくもありません。
と言うことで、答は「人間」でした。
なお、本件へのクレームは受け付けません!(^_^)



閑話休題。
人は、歩き方を変えていきます。
最初は、4本脚で体を支えて歩きます。
その期間は短く、数ヶ月後には立ち上がって歩きます。
歩き方は、4本脚と2本脚では、まるで違います。
違いは、脚の本数だけではありません。前脚と後脚を動かすタイミングが違うのです。
ハイハイの時は、『クロール』です。なので、左後脚が前へ動いた後で、左前脚が前へ動き始めます。
ところが、2本脚で歩く時は、左後脚(左足)が前へ動く時、左前脚(左手)は後ろへ動きます。タイミング的には、完全な『斜対歩』です。
ハイハイから立ち上がる時、歩行に使う脚の本数だけでなく、動かし方まで変えてしまうのです。

余談になりますが、犬や猫の歩き方は、『斜対歩』されていますが、厳密に言うと『斜対歩』より『側対歩』に近いのです。
犬や猫の歩き方は、左後脚が着地する寸前に、左前脚を浮かせます。そして、左前脚があった場所に左後脚を着地させます。つまり、瞬間的には、片側の前後脚が同時に浮いている時間があるのです。






ここで、気になることがあります。
それを考える前に、前回に話題にした『ミニキリン』を少し復習しましょう。

キリンは、脚が長いから『側対歩』でしたね。そして、脚が短い『ミニキリン』も『側対歩』でした。歩き方は、生まれながらにして、キリンに備わっているようでしたね。

さて、人間は、最初は『クロール』ですが、ほとんど学習せずに、『クロール』を使いこなしているように見えます。興味があるものを見つけると、その度に歩き方を変化させ、方向を変えます。学習と言うより、本能的に体を使っているように見えます。
何年ぶりか、何十年ぶりか、ハイハイをしてみると、無意識に『クロール』になります。日頃、ハイハイをすることはないのに、無意識にできるのです。
つまり、人間が産まれながらにして『クロール』が身に付いていることになります。

ならば、立ち上がって2本脚で歩く技術は、どのように身に付けるのでしょうか。
赤ちゃんが伝い歩きを卒業して歩き始めた時、前脚(手)を使っていません。
子供のゴリラが2本脚で歩く動画を見ると、体の前で両手を左右に振ってバランスを取っています。少なくとも、子供のゴリラは『斜対歩』のタイミングで前脚(手?)を振る本能は持っていないようです。
ところが、大人のゴリラは、人と同じように『斜対歩』のタイミングで前脚を振って歩きます。その姿は、人とそっくりです。


まとめると、生来、人が持っているのは、4本脚を使ってクロールで歩く能力だけ。
2本脚の歩き方は、学習して身に付ける。

と、ここまで来ましたが、これが正しいのか、私にはわかりません。
この先は、専門家に聞いていただくしかありません。

身近な専門家としては、動物園の類人猿(チンパンジー、ゴリラ、オランウータン、テナガザル)の飼育係や獣医ですが、特殊な質問になるので御存知かどうかはわかりません。
本格的な専門家として私が思い付くのは、京都大学の霊長類研究所です。中々、敷居が高いので、愛知県犬山市にあるモンキーパークが良いかもしれません。
私が思い付く範囲では、最も答を得られそうな所です。


表題から外れた結びになってしまいましたが、興味のある方は、新型コロナウィルス感染症が収束した後、モンキーパークを訪れてみてはいかがでしょうか。




【おまけ】
私なら、モンキーパークのついでに、現存十二天守の一つ、犬山城にも行きます。
ちょっと足を伸ばして、岐阜かがみがはら航空宇宙博物館で、実験機の飛鳥やUF-XSも見たいですね。でも、飛行機を見たなら、陸代表でリニア・鉄道博物館、海代表で砕氷艦ふじも見たいし、味噌カツも食べたいし、きしめんも・・・

夏休みまでに新型コロナが収まるといいですね。
(かなり厳しい状況ですが・・・)

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