朝貢が大好きな日本は、自国のGDPの2割を超える投資を、アメリカに対して行うと約束しました。
また、日本製鉄によるUSスチールの買収計画も、買収ではなく投資をすることに変わりました。
金と技術を渡すが、権利はほとんど行使できないことになります。
本当に、朝貢が大好きなんですね。
なぜ、日本国内に投資しないのでしょうか。
なぜ、買収を推し進めようとしないのでしょうか。
トランプの保護貿易主義の弱点として、関税の掛け合いで国内景気が減速すれば、自由貿易圏へ進出するために、アメリカから国外への投資が増える危険性がありました。
その場合は、アメリカは、保護貿易を放棄せざるを得なくなります。
それにも関わらず、トランプの思い通りに動くとは、どんな神経なのでしょうか。
日本製鉄の買収計画では、買収を放棄した場合、日本製鉄はUSスチールに5億6500万ドルの違約金を支払うことになります。
当局の認可が得られなかった場合も、同様です。
ですが、投資しかできないなら、下手をすると、これより損失が増えるリスクがあります。
また、技術も取られる危険性があります。
だから、買収計画を破棄して撤退する方が、安く済ませることができそうです。
日本製鉄が撤退すれば、クリーブランド・クリフスが買収に乗り出してきます。
クリフスが買収すれば、ほぼ間違いなく、大量解雇が行われます。
その時に、アメリカ国民がどんな反応をするのか、想像してみると良いでしょう。
クリフスのCEOがブラジル人であることも踏まえ、面白いことになるでしょうね。
私は、日本製鉄は撤退した方が良いように思います。
あるかどうかわからない細やかな利益を期待して、投資と技術供与をすると、下手をすると厄介なことになりかねません。
例えば、日本製鉄の投資や技術供与でUSスチールが充分に立ち直り、利益を得られそうになった時に、USスチールとクリフスとの合併や買収があれば、敵に塩を送ることになります。
まぁ、日本政府は、トランプとの約束を日本製鉄に押し付けるのでしょうね。
日本の政治家は、如何にして日本を滅亡させるか、与野党で競い合っていますから、国内への投資より海外への投資、国内企業より海外企業の救済を優先するのは、当然かもしれません。
私は、日本の各自治体は、日本政府から独立するのも一案だと考えています。
半分(いや99%)冗談ですが、本気にならなければならないのでしょうか。
半分(いや99%)冗談ですが、本気にならなければならないのでしょうか。