豊葦原中津谷のニニギ

食糧自給率の向上を目指して! (2100年の日本へワープ)

カテゴリ: 罵詈雑言



原田純夫さんというカメラマンがいらっしゃいます。
ロッキー山脈に棲むマウンテンゴートを中心に、長年にわたってロッキー山脈の動物を撮り続けている方です。

マウンテンゴートの日本名は、シロイワヤギです。
その名の通り、断崖絶壁に棲む白いヤギです。

原田純夫さんは、ロッキー山中に居を構え、マウンテンゴートを撮り続けています。



その原田純夫さんが、日本の出版社にマウンテンゴートの写真集の出版を持ち込んだ時、担当者から「メジャーな動物でないとダメ」と言われたのだそうです。

出版社に関わらず、極度に失敗を恐れます。
少しでもリスクがある題材には、手を出そうとしません。
これでは、発展はありません。
どんなに用心しても、失敗をゼロにはできないので、その度に削られていき、ジリ貧が続くことになります。

出版社は、ほとんどの人が知らないマウンテンゴートを扱えば、話題性はあるし、独占的に出版できて利益も出たはずです。

それを実現するつもりなら、原田さんとは、「マウンテンゴートの魅力は何か?」と問うでしょう。同時に、マウンテンゴートの魅力を、自らも探すはずです。
それが固まれば、担当者が原田さんにいう言葉は、「こんな写真は無いのか?」、「このシーンを追加で撮影してくれ」となるはずです。
販売戦略も、担当者が感じた魅力と原田さんが感じている魅力を、どうやって一般に伝えていくか、戦略を練ることになるはずです。


先週、日本が滅びないための経営者からの提言を紹介しました。

・少子化社会に対応して、少数精鋭で臨むべき
・労働時間の制限を緩和して、現状より労働時間を伸ばすべき

まとめると、このようなものでした。
どちらも、労働力の確保を目的とした提言です。

これに対して、私が書いたのは、経営者が新しい才能を発掘するべきとしました。
新しいことを開拓する、新しい手法を開発する、そんな人材を発掘し、機会を与えられないなら、経営者として失格だとしました。



原田純夫氏の話を聞いて、日本を滅ぼそうとする人材ばかり、将来が約束されているように思えてきました。





少子化による人手不足や、給与が物価に追いつけない等の問題から、「このままでは日本は滅びる」と危惧されています。

中には、滅びるのは「日本人」としているのもありますが、日本人が滅べば日本も滅びます。
それとも、外国人に日本の国土を譲るつもりなのでしょうか。





閑話休題

日本が滅びないために、経営者からいくつかの提言が出ているようです。
大きく分ければ、少子化社会に対応して、少数精鋭で臨むべきというものと、労働時間の制限を緩和して、現状より労働時間を伸ばすべきというものがあります。

残念なことに、経営者自身がどう変わるべきか、提言がありません。
現在の日本の低迷の原因は、労働者より経営者側にあるからです。


労働者は、30年くらいは大して入れ替わりません。
ですが、高齢で着任する経営陣は、10年程度で入れ替わります。
日本の衰退は、バブル崩壊から深刻化しています。
僅か数年で、日本全体の衰退が始まったのです。
これだけでも、経営陣の問題が見えてきます。

少し掘り下げると、二つの問題が見えてきます。
天下りによって、国との繋がりだけに強みを持つ人々が、失政によって始まったバブルに対応できないどころか、バブルを膨らませるだけ膨らませてしまいました。
その結果、猛烈に弾けてしまいました。

その後は、天下りは減りました。
最大の理由は、天下る旨みがなくなったためでしょう。
代わって、叩き上げが舵を執るようになったのですが、仕事は不採算部門の切り捨てでした。
とにかく、切って斬って切りまくりました。
東芝に至っては、痩せ細り、切るところさえ無くなっています。
その手法が受け継がれ、現在に至っています。


日本の衰退は、失政から始まり、天下り経営者が加速し、叩き上げ経営者が治療ではなく切断だけを繰り返しているからです。

東芝は、切るところが無くなり、ウェスチングハウスの買収に動きました。
人事権の行使しか能がない経営者は、企業内起業ではなく、買収に動きましたが、御覧の通りの有様です。
今、日本製鐵は、USスチールの買収に動いていますが、かなり危ないですね。


これらを見れば、改善されなければならないのは、経営者自身であることは、疑う余地もありません。

ですが、なまじ経営者にまで昇進している成功体験から、自分の能力を過信し、また似た考え方を持つ人に囲まれているなら、考えの誤りに気付きにくくなってしまっているのです。



今の経営者への提言があるとすれば、「島津斉彬になれ」でしょうか。

島津斉彬は、明治維新の切っ掛けを作った薩摩藩の大名として知られています。
反射炉を作ったり、薩摩切子を開発し、近代化の第一歩を踏み出した人物です。
同時に、西郷隆盛を筆頭に、多くの人材を見いだし、活躍の場を与えました。

今の経営者は、自分にはない才能を持つ人材を発掘し、活躍の場を与えるように変わらなければなりません。
と書いても、「常に心掛けている」と鼻で笑われそうです。
もし、鼻で笑ったなら、その経営者は、退任すべきでしょう。
現に、日本企業は、斜陽の影が伸びているのですから。

経営者が好む人物、あるいは経営者が良いと思う人物ばかりを選びます。
そして、「自分がやりたいことを実現できる人材がいない」と考えてしまうのです。
ですが、自分がやりたいことは、自分でやればいいのです。
自分には思い付きもしないことをやれる人物を、発掘しなければいけないのです。
それが、今の日本には求められているのです。


滅ぶべきは、日本の経営者なのかもしれません。

所得税の課税最低額を103万円から178万円に変えると税収は、7兆6000億円の減収になるそうです。


そんなに減るのでしょうか。


所得税の増額は22兆4000億円(2022年)だそうです。

課税最低額を75万円上げると、34%も税収が減ると言うのです。

単純に計算すると、所得税納税者の平均給与ら、324万円になりそうです。

(税率が均一とした場合)


納税している就労人口は、約5080万人です。

全員が、年収178万円以上(控除を無視)と仮定すると、課税対象の増額は、38兆円の減収となります。

これで、7兆6000億円の税収減になるので、平均税率は20%くらいになります。

最低税率は5%です。

税率20%は、控除後の課税対象額で330〜695万円なので、額面で500〜900万円くらいの所得層に相当します。



キチンとした計算はデータと時間が足りないのでできませんが、減収額は、少々大袈裟な気がします。

元々、所得税の税収が22兆4000億円しかないのに、34%も減収なんて、不思議でなりません。



詳しい解説を見てみたいものです。


今年、自民党、公明党、立民党、共産党が、新党首に入れ替わりました。

先の衆議院議員選挙の結果から、4人の新党首の悲喜交々を感じます。

石破茂 (自民党)247議席 > 191議席
石井啓一(公明党) 32議席 >  24議席
野田佳彦(立民党) 98議席 > 148議席
田村智子(共産党) 10議席 >   8議席


野田佳彦氏以外の3人は、議席を減らしました。
新党首では、野田氏の一人勝ちにも見えます。

石井氏に至っては、当の本人が落選し、自身の進退にも話が及んでいます。



今回の選挙の議席数の増減は、以下の通りです。

・自民党 247議席 > 191議席
・公明党  32議席 >  24議席
・立民党  98議席 > 148議席
・維新   43議席 >  38議席
・国民党   7議席 >  28議席
・れいわ   3議席 >   9議席
・共産党  10議席 >   8議席
・参政党   1議席 >   3議席
・社民党   1議席 >   1議席
・諸派    0議席 >   3議席
・無所属  23議席 >  12議席


連立与党は215議席、立民党と国民党、維新の会で214議席です。

石破氏は、野党の切り崩しを模索したようですが、裏金問題の反発で票を得た野党は、自民党との連立は自らの首を締めることなるので、どの党も表向きは拒否したはずです。
なので、当面は、無所属から引き抜くことになるのでしょう。
無所属の中には、自民党公認を得たい議員もいるので、自民党は191議席から増えると思われます。

過半数は233で、国民とは違い国会議員は棄権は滅多にしないので、過半数は必須になります。
諸派と無所属の全員が与党に回ったとしても、230議席です。

決選投票になるかもしれませんが、自民党が、国民党の玉木氏を首班指名するかもしれませんね。


個人的に、次期首相の確率は、次のような順ですね。

1位 玉木雄一郎(国民民主党)
2位 石破茂  (自由民主党)
3位 野田佳彦 (立憲民主党)


どうなりますか。

解散から30日以内に特別臨時国会を開くことが
定められています。
11月の連休明けには、各党の構成が固まっていることでしょう。



TVや雑誌等で物事の解説をした場合に、異論もあることを示すために、最後に「※諸説あり」と注釈が入ることが少なくありません。

確かに、どんな説にも、異論があることが多いと思います。
その典型が、「日本三名城」ではないかなと、思います。



日本三名城は、「江戸城」、「名古屋城」、「大阪城」だそうです。
でも、世界遺産に選ばれている姫路城が含まれていません。
調べてみると、「名古屋城」、「姫路城」、「熊本城」を三名城とする説もあります。
更に調べると、「名古屋城」、「大阪城」、「熊本城」とする説もあります。

日本三名城は、極論すると、候補の五城の中から三城を選ぶ行為と言えそうです。
とにかく、「諸説あり」に相応しいテーマです。


候補が五城あるのだから、「日本五名城」は、「江戸城」、「名古屋城」、「大阪城」、「姫路城」、「熊本城」で決定かというと、異論が出そうなのです。

「国宝五城」というのがあります。
「松本城」、「犬山城」、「彦根城」、「姫路城」、「松江城」が、これにあたります。
天守閣が残っている城は12城ありますが、国宝に指定されているのは上記の五城で、残る七城は重要文化財に指定されています。

ややこしいのですが、本丸御殿が現存する城は、「川越城」、「掛川城」、「二条城」、「高知城」ですが、国宝に指定されてあるのは、「二条城」のみです。
「高知城」は、天守閣と本丸御殿の両方が現存する唯一の城で、戦前は国宝でしたが、現在は国宝ではなく、重要文化財となっています。
反対に、「松江城」は、2015年に国宝の指定を受けています。
これは、祈祷札が見つかり、築城年がはっきりしたためです。


三名城とか、五名城とかは、主観で決まるため、諸説が入り乱れる状況になりやすいように思います。
また、歴史でも、新しい遺物が見つかると、それまでの学説が変わります。

中には、主観で、歴史認識を変えたがる人もいるようですが、その場合は、「※諸説あり」にもなりませんね。

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